【ドラマ】カルテット


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■あらすじ

カラオケボックスの部屋から偶然同じタイミングで出た4人《真紀さん(松たか子)、すずめちゃん(満島ひかり)、別府さん(松田龍平)、家森さん(高橋一生)》は、全員弦楽器を持っていた。カルテットを組み、別府の軽井沢の別荘で一緒に暮らすことになる。実は、この出会いは偶然ではない。4人は一体どんな秘密を持っているのか。緊張感のあるサスペンスストーリー。

■感想

直近見た「大豆田とわ子と三人の元夫」と脚本家が同じ坂本裕二で、キャストの松たか子松田龍平も同じため、カルテットを観てみた。

最初はサスペンスの色彩が強かったが、最終的には殺人事件はなく、人間ドラマという印象だった。

「大豆田とわ子と三人の元夫」と同じく、やはり、会話がとてもいい。キャッチボールになっているし、前に出た言葉が次にも繋がっている。言葉のユーモアのセンスも好き。こんな会話ができたらいいなと思う。

本作のテーマの一つは「大人は夢を追い求めるべきなのか」。4人は弦楽器を長年やっており、音楽で成功したいという夢を持っているが、音楽で食べていけるほどの才能はない。音楽を夢にするのか、趣味にするのか、を決めなくてはならない。すずめちゃん、家森さんは、音楽を趣味にし、忙しそうに別の仕事をしている。別府さんは、夢を諦めきれずに、サラリーマンを辞めた。でも、最後には、大きなホールで4人で演奏する。

仕事がうまくいかずに悩んでいたので、思うところはあった。夢を追い求めるには苦しさもあるが、夢見ることの素晴らしさを伝えているように感じる。

このテーマだけではなく、毎回それぞれメッセージがある。そのときの気分や状況で受け取り方が変わりそうだ。それだけ深く、色々な要素が含まれている作品だと思う。