【本】「すぐやる人」と「やれない人」の習慣

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https://www.amazon.co.jp/「すぐやる人」と「やれない人」の習慣-アスカビジネス-塚本-亮/dp/475691876X

■概要

結果を出す人と、頑張っているのに結果が出ない人は、何が違うのか。それは、『行動の早さ』だ。最初の一歩をいかに早く踏み出すかが、結果を出すための鍵なのだ。

では、すぐに行動にうつすためには、どうしたらいいのか。「すぐやる人」は気合いや意思力だけで、自分を動かしているのではない。すぐやってしまう環境を作り、すぐやるための感情を作り出している。

本書では、「すぐやる人」が自分を動かすためにしている習慣50個(各4ページ)を紹介している。

■感想

特に最初の方の「やれない人」の特徴は、自分によく当てはまっていた。まさに意思の力たけで自分を動かそうとしていた。やる気がないときはそのまま受け入れ、どうやってやる気が起きる環境を作るかに、発想を切り替えるのは、新鮮だった。

■特に大事なポイント(本書より抜粋)

①無理に自分を動かさない。自分が楽に動ける仕組みを作ろうと考える。

「すぐやる人」は自分を無理に動かそうとはしていません。むしろ、どうすれば楽に自分を動かすことができるのかを知っています。一方で「やれない人」は、無理に自分を動かそうとして、失敗してしまいます。無理に自分を動かそうとすると、どうしても苦しいのです。エネルギーが必要なのです。そして、心理学で言う「学習性無力感※」という状態にハマってしまいます。

※何度も何度も失敗を繰り返して、「どうせうまくはいかない」という思考パターンが染みついた状態

②頭の整理をするために、頭の中にあることを紙に書き出せ。

「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」という状況だと、脳のパフォーマンスが落ちます。次はあれだこれだ、と頭の中をよぎった瞬間、集中力を欠いてしまいます。これは、脳内のワーキングメモリーに負荷がかかりすぎて、ダウンしている状態と言っていいでしょう。

「すぐやる人」は、頭の中を空っぽにすることで、脳への負荷を減らしています。

頭の中を空っぽにするには、頭の中にあることを紙に書き出すとよいです。書き出すことで、もやもやしたものを整理することもできます。

③ヒト、カネ、時間を使って、自分を動かす仕組みを作る

ヒト‥始めるときに人に伝える、誰かと一緒にやる等

カネ‥パーソナルトレーナーをつける等

時間‥いつやるのか即座に明確に決める

④前向きな言葉を使う(人にも、自分にも)

いい質問は人を動かし、悪い質問は人から行動力を奪ってしまう。いい質問とは、自分にできることは何かということだけに、意識を向けた質問。

悪い質問「なぜ、こんなに○○なのか」

いい質問「どうすれば、○○できるか」

言葉には影響力がある。まずは「でも」を「だから」に変えてみましょう。何度も何度も前向きな言葉のパターンを繰り返すことで、脳内に新しい回路が作られます。

「楽しそう。でも、今は時間がない」→「楽しそう。だから、時間を作ってみよう」

「やってみたい。でも、自分にはできないよ」→「やってみたい。だから、詳しい人に聞いてみよう」

⑤相手の出方を待たずに、自分から挨拶しよう

引っ込み思案だからこそ、自分から動くことで心理的に楽になる。

⑥時間を制するものは、人生を制す

「過去も未来も存在せず、あるのは現在という瞬間だけだ」byトルストイ

「人や状況に追われて過ごしている時間」ではなく、「自分の意思で動いている時間」を増やしていくことが、人生を充実させるためには不可欠。

先延ばしばかりして、結局何もやらない自分に自信をなくしていた。自信を取り戻すには「今、自分にできることに集中すること」。時間や行動をコントロールできている感覚がより強い意思力を自分に与えてくれる。