【ドラマ】大豆田とわこと三人の元夫


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■あらすじ

主人公の大豆田とわ子(松たか子)は、バツ3。最初の夫との間の高校生の娘、母親と3人で暮らしていた。母親が亡くなり、ひょんなことから、元夫3人、田中八作(松田龍平)、佐藤鹿太郎(角田晃広)、中村慎森(岡田将生)と再会し、八作の店やとわ子の家で頻繁に集まるようになる。

よく会う親友、かごめ(市川実日子)がいる。仕事は、小さな建築会社の社長。

娘、元夫、親友、会社の仲間に囲まれ、過ごす生活を描いた作品。

■感想

登場人物が魅力的で、しみじみと癒されるドラマだった。

最初は、個性的で、笑える話だなと思った。

まず、冒頭のナレーションの声。ハスキーだが、落ち着いていて、とにかくナレーションで聞いたことのない。この声だけで、ドラマの雰囲気をよく表している。

そして、登場人物はみんな変。とわ子は、ドジで、いつも人とずれているタイプ。ラジオ体操の回転が人と反対になったり、網戸が外れたり、いつも何かに困ったことが起きる。口癖は「なんてこった」。元夫3人もみんな変わっている。彼らの変なシーンを見る度に私は爆笑していた。

回を進めるにつれ、ドラマの印象が変わってくる。キャラクターの新しい面が見え、魅力がどんどん増してくる。表面はツンツンしながらも、根はみんな優しくて、悪意のあるシーンは一切ない。

ドラマの後半では、親友が失くなったり、仕事が苦しい場面もでてくる。重いテーマの中で、心に響くセリフがいくつかあった。

脚本家は、坂元裕二。言葉の使い方や、ユーモアが、上品でセンスがある。この言葉好きだという言葉が多かった。

落ち込んだとき、また繰り返して見たい。いいドラマだった。